棟瓦がずれる原因と修理方法とは?地震や台風に強いガイドライン工法を徹底解説|横浜市鶴見区 屋根修理の専門店 (株)成田屋商店
皆さま、こんにちは。
横浜市鶴見区 屋根の修理・外壁塗装の専門店(株)成田屋商店、スタッフの川崎です。
瓦屋根で築年数が経っているお家にお住いの方は、台風や地震のたびに「うちの屋根は大丈夫かな…」と心配になることも多いのではないでしょうか。
瓦がズレたり落下する原因の多くは古い施工方法にあり、瓦そのものが弱いわけではありません。
本記事では、令和4年に改正された最新の瓦固定方法「ガイドライン工法」と旧工法との違い、さらに横浜市で実際に行った棟瓦の修理事例をご紹介します。瓦屋根の修理をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
本記事では、横浜市・川崎市にお住いのみなさまに向けて、 屋根の修理・外壁塗装の専門店ならではの目線でお伝えします。
▼この記事はこんな方のお役に役立ちます▼
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目次
棟瓦がずれる症状と原因〈横浜市〉
棟(屋根の一番上の部分)がずれていたり、上から見ると歪んでいるように見えます。
原因は、瓦を固定している“葺き土”や雨や風から葺き土を守る“漆喰” の経年劣化により、瓦の固定力が弱まったことが考えられます。
✔️ 屋根の一番高い場所にある棟瓦は、地震の揺れや台風の風を真っ先に受ける場所。年数が経って劣化しているところに地震や台風による衝撃が加わることで、ずれてしまいます。
―「横浜市で屋根修理って、どこに頼めばいいの?」とお悩みの方へ―
横浜市の屋根修理は、ぜひ私たち横浜市鶴見区 屋根修理・外壁塗装の専門店 (株)成田屋商店にお任せください!
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地震や台風に強いガイドライン工法とは?〈横浜市〉
令和4年1月1日から、瓦の固定方法に関する基準が改正されました。これは「建築基準法の告示基準(昭和46年建設省告示第109号)」が改正されたためで、新築やリフォームの際には瓦屋根に強風対策を講じることが義務づけられています。
従来の工法では、棟部分の瓦を土で固めるだけで、建物の構造体には固定されていませんでした。瓦自体の重さで風や地震に耐えていた状態であったため、年数が経って劣化してくると棟瓦がずれたりゆがんだりしてしまいます。
一方で現在の工法では、瓦を銅線や鉄線、くぎなどでしっかりと緊結し、瓦の種類や部位、地域ごとの基準風速に応じた方法で固定します。これにより、より安心安全な屋根が実現できるようになりました。
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ガイドライン工法の特徴(耐震・耐風性)
ガイドライン工法とは、最新の実験データに基づき、耐震性・耐風性を高めるために確立された瓦の施工方法です。
- 震度7クラスの地震にも耐える
実験では、震度7規模の揺れにも瓦が落下せずに耐えられることが確認されています。特に揺れの影響を大きく受ける棟部分でも高い安全性を発揮します。 - 大型台風にも対応できる
平成12年以降、地域ごとに設定された「基準風速」をもとに、強風でも瓦が飛ばされないよう計算された施工が行われます。風が通り過ぎるときに発生する「瓦を持ち上げる力(内圧)」と外圧を考慮し、瓦が飛ばないよう緻密に設計されているのが特徴です。
☝️地震と台風という日本の二大自然災害に対して非常に強いのが、このガイドライン工法の大きなメリットです。
ガイドライン工法の耐震性はこちら(動画サイト)
旧耐震基準との違い
旧耐震基準の工法では、瓦と瓦はつながっていても、建物本体には固定されていませんでした。そのため、大きな地震や台風の際に瓦がずれたり、最悪の場合は落下したりするリスクが高かったのです。
一方、ガイドライン工法では、瓦を建物の構造体にしっかり固定し、さらに地域ごとの風速や地震の揺れを想定した設計で施工されます。これにより、旧工法に比べて格段に安全性が高まり、家屋倒壊や瓦落下による二次被害を防ぐことができます。
なぜ旧工法では危険なのか?〈横浜市〉
地震や台風で瓦がズレる・落下する理由
「瓦屋根は地震に弱い」とよく言われますが、これは誤解です。阪神・淡路大震災や熊本地震などの映像で、倒壊した住宅から瓦が散乱している様子が報じられたため、瓦そのものが弱いというイメージが広まりました。しかし、瓦が原因で家が倒れたわけではありません。
本当の理由は古い施工方法にあります。かつては「土葺き工法」や「釘打ちをしない工法」が一般的で、瓦は土の上に乗っているだけ、あるいは桟木に引っ掛けてあるだけという不安定な状態でした。そのため、大きな地震や台風のときに瓦がズレたり落下してしまったのです。
現在主流の「引掛け桟葺き工法」では、瓦を下地の木材にしっかり釘で固定するため、滑り落ちるリスクが大幅に減っています。
家屋倒壊のリスクと旧耐震基準
家屋が倒壊してしまう大きな原因は、旧耐震基準にあります。
1981年に建築基準法の耐震基準が改正され、それまでの基準よりも約1.4倍の壁量が必要となりました。実際に大きな地震で倒壊した住宅の多くは、この1981年以前に建てられた「旧耐震基準」の建物です。
つまり、「瓦屋根だから倒壊した」のではなく、「旧耐震基準の建物だから倒壊した」というのが正しい見方です。瓦自体は耐震性に優れた屋根材ですが、古い工法や旧基準の家では、その性能を十分に発揮できなかったというわけです。
ガイドライン工法によるずれた棟瓦の修理事例〈横浜市〉
横浜市鶴見区で行った瓦屋根の棟を強く・安全に直す「棟の取り直し工事(ガイドライン工法)」を紹介します。
● 棟の取り直しとは?
古くなった棟部分を一度すべて解体し、中の土や劣化した漆喰を撤去したうえで、新たに漆喰を塗り棟瓦を積み直す工事です。
● 棟の取り直しの流れ
既存の棟瓦を解体しきれいに掃除した後、屋根の下地材に「耐震棟金具」を設置します。
先ほど設置した「耐震棟金具」に鉄筋を固定し、そこにのし瓦をステンレス線で緊結していきます。
隙間は漆喰材で埋めることでずれにくく、より強固な棟に仕上がります。
同様に、二段目、三段目ののし瓦も施工していき、すべてののし瓦はステンレス線で鉄筋に緊結されます。
最後に、一番上の瓦「紐丸瓦」を予め鉄筋に緊結したステンレス線を穴の内側から通して緊結します。
これで瓦ガイドライン工法による棟瓦の施工が完成です。
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棟瓦のずれや落下は、古い施工方法による瓦の固定力低下が主な原因であり、瓦そのものが弱いわけではありません。
現在のガイドライン工法では、瓦を建物にしっかり固定し、震度7の地震や大型台風にも耐えられる安全な屋根を実現できます。
棟のずれや歪みが見られた際は、耐風・耐震性に優れた「ガイドライン工法」での棟瓦の取り直し工事がおすすめです。
横浜市で屋根の修理や屋根リフォームに関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
横浜市、川崎市密着の 屋根の修理・外壁塗装の専門店(株)成田屋商店では、ただいまご相談・診断・お見積りの提出まで無料で承っております。
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この記事の監修者
かわらぶき技能士/瓦屋根工事技士/瓦屋根診断技士/一般建築物石綿含有建材調査者
代表取締役 成田 健
横浜市地域密着の屋根・外壁リフォーム専門店として、横浜市、川崎市にお住まいの皆様に向けて有益な情報を発信しています。お客様の疑問に答え、分かりやすい情報提供を心がけています。