川崎市にて天窓を塞ぎたい築28年カラーベストの屋根調査。棟板金の浮きとケラバに隙間を確認し、屋根カバーをご提案|横浜市鶴見区 屋根修理の専門店 (株)成田屋商店
皆さま、こんにちは。
横浜市鶴見区 屋根の修理・外壁塗装の専門店(株)成田屋商店、スタッフの川崎です。
今回は、川崎市のカラーベスト屋根の住宅で、「天窓を塞ぎたい」というご依頼を受けて行った屋根調査の様子をご紹介します。
天窓の耐用年数は一般的に20~30年とされており、この時期を過ぎると、経年劣化によって雨漏りやひび割れなどの不具合が起こりやすくなります。
本記事では、横浜市・川崎市にお住いのみなさまに向けて、 屋根の修理・外壁塗装の専門店ならではの目線でお伝えします。
▼この記事はこんな方のお役に役立ちます▼
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目次
築28年の天窓の状況〈横浜市〉
目立った雨漏りやガラスの割れといった大きな不具合は見られません。しかし築28年であることから、コーキング(シーリング)や防水シート、板金などが経年劣化している可能性が高い状態です。
天窓の寿命はおよそ20~30年
天窓は一般的に20~30年が耐用年数とされており、外見に問題がなくても内部の劣化が進んでいることが考えられます。
築20年以上の住宅にある天窓は、防水シートや板金、天窓本体の経年劣化により雨漏りのリスクが高まっています。
雨漏りなど不具合がある場合は、部分補修では再発のリスクが高いため、「天窓交換」や「天窓閉鎖」を検討するのがおすすめです。
―「横浜市で屋根の修理って、どこに頼めばいいの?」とお悩みの方へ―
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屋根調査にて分かった屋根の劣化症状〈横浜市〉
棟板金の浮き
屋根の一番高い部分にある棟板金が浮いていました。棟板金を固定している釘も経年で少しずつ浮いてきている状態です。
棟板金の浮きとは?
棟板金(むねばんきん)とは、屋根の頂点部分に取り付けられる板金をさします。屋根材の継ぎ目を覆い、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。
棟板金は「貫板(ぬきいた)」という2本の木材下地の上に取り付けられ、横から釘で固定されています。
参考までに:↓棟板金の下地(貫板)
↓棟板金の設置後
棟板金が浮く原因
主な原因は、下地木材の経年劣化です。
棟板金を固定する釘は、内部の貫板に打ち込まれていますが、木材が劣化して水分が抜けると粘り気がなくなり、釘の保持力が落ちて浮きやすくなります。
釘の寿命は約10〜15年とされており、年数が経つにつれて少しずつ浮いてきます。
釘が抜けてしまうと棟板金がしっかり固定されず、強風や台風時に剥がれたり飛ばされたりするリスクが高まります。
棟板金が飛ばされてしまった事例も
棟板金の浮きを放置すると、台風などの強風で板金ごと貫板ごと飛ばされてしまう可能性があります。
2019年の台風19号による被害では、棟板金と左側の貫板が飛ばされた屋根がありました。
棟板金と貫板の両方が完全に剥がれた屋根も。
この状態では、雨水が屋根の内部まで浸透する可能性が高く、雨漏りや構造材の腐食を引き起こす恐れがあります。
✔ 棟板金が浮いたり剥がれたりしてきたら、劣化した貫板と棟板金を撤去し、新しい下地材と板金に交換する工事が必要です。
ケラバに隙間を確認
屋根の端にあるケラバ板金と屋根材の間に隙間ができています。ケラバ板金は、雨水を雨樋へスムーズに流す「水切り」の役割を担っています。
隙間があると、埃などがたまって水の流れが悪くなり、下地材(木材)が腐る可能性があります。
放置すると雨漏りにつながるため、早めの補修が必要です。
アンテナからのもらいサビ〈横浜市〉
アンテナの支柱がサビて、カラーベストがもらいサビしています。サビはコケの発生や屋根材の劣化を誘発します。
カラーベストの耐用年数について〈横浜市〉
今回調査した屋根には「カラーベスト」というスレート屋根材が使われていました。カラーベストは、ケイミュー株式会社が販売している人気の屋根材で、「コロニアル」という名称でも知られています。
今回調査を行った住宅は築28年ということで、アスベストを含んでいる時期の製品の可能性があります。
アスベスト含有のカラーベストは耐久性が高く、約40年程度の耐用年数があるとされています。
過去に塗装メンテナンスも行われていたこともあり、見た目は比較的良好で、割れや欠けもありませんでした。
ただし、カラーベストは製造時期によって耐用年数が大きく異なります。
- アスベスト入り(〜2001年頃):耐久性が高く、約40年持つといわれています
- 初期のノンアスベスト製品(2001年以降):10~15年と耐久性に課題あり※塗装メンテナンス不可、カバー工法や葺き替えがおすすめ
- 現在のノンアスベスト製品:改良が進み、期待耐用年数は約30年程度とされています
同じ「カラーベスト」でも性能はさまざまです。築年数や状態に応じたメンテナンスが重要です。
「屋根カバー工法」をご提案〈横浜市〉
今回の依頼は天窓閉鎖でしたが、屋根全体の調査を行ったところ棟板金の浮きや雨漏りの恐れがある箇所(ケラバ)が確認されたため、「屋根カバー工法」でのメンテナンスをご提案しました。
天窓閉鎖工事だけでも全面足場が必要になるため、他の部分で問題が起きてからまた足場を架けて工事となると余計なコストが掛かってしまいます。
また屋根の下地材は20〜30年ほどで劣化してくるため、ちょうど屋根工事の時期となります。
屋根カバー工法とは?
既存のスレート屋根の上に、新しい屋根材を重ねて施工する工法です。
古い屋根を撤去せずに施工するため、短期間で費用を抑えた工事が可能です。
〈屋根カバー工法のメリット〉
- 廃材が少なく、処分費用が安い
- 短期間(約3〜5日)で施工が完了
- 屋根が二重構造になり、断熱性・遮音性が向上
- 雨水の侵入を防ぎ、防水性が高まる
屋根塗装よりも耐久性に優れており、コストを抑えつつ屋根を長持ちさせたい方におすすめです。
❓ 屋根塗装ではなぜダメなのか。
屋根塗装は、あくまで表面の「お化粧」にすぎません。時間が経てば、再び塗膜が剥がれてしまいます。
すでに築年数が20年以上経過している場合は、屋根材や防水シートそのものを見直す「全面改修」を選ぶのが賢明です。
屋根カバーにおすすめの屋根材
ここでは、横浜市鶴見区の成田屋商店がおすすめしている屋根材をご紹介します。
- アスファルトシングル屋根材(リッジウェイ/旭ファイバー株式会社)
柔らかく割れにくい素材で、比較的安価。
瓦の約1/4の軽さで、地震にも強い。
表面は焼き付け塗装されているため、新築のような風合いを長期間キープします
- 石粒付金属屋根材(セネター/ルーフタイルジャパン)
天然石ストーンチップとガルバリウム鋼板を使用しているため、色あせや塗り替えの必要がなく、メンテナンスがほぼ不要。
粘土瓦の約1/9の軽さで耐震性にも優れる。
屋根カバー工法の施工手順
横浜市の屋根修理なら(株)成田屋商店にお任せください!
築20〜30年ほど経過した天窓やカラーベストは、見た目に大きな不具合がなくても内部で劣化が進んでいる可能性があります。
天窓はコーキングや防水シートの劣化により雨漏りリスクが高まり、カラーベストも製造時期によって耐久性に差があるため注意が必要です。
横浜市、川崎市で屋根の修理や屋根リフォームに関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
横浜市、川崎市密着の 屋根の修理・外壁塗装の専門店(株)成田屋商店では、ただいまご相談・診断・お見積りの提出まで無料で承っております。
皆様のご来店・お問合せを心よりお待ちしております。
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この記事の監修者
かわらぶき技能士/瓦屋根工事技士/瓦屋根診断技士/一般建築物石綿含有建材調査者
代表取締役 成田 健
横浜市地域密着の屋根・外壁リフォーム専門店として、横浜市、川崎市にお住まいの皆様に向けて有益な情報を発信しています。お客様の疑問に答え、分かりやすい情報提供を心がけています。